広尾 峰岸産婦人科 since 1931 Tokyo

東京港区・渋谷区の産婦人科・出生前診断 広尾駅徒歩1分
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診療案内

ピル・緊急避妊(アフターピル)

ピル

ピルは、OC(Oral Contraceptive)とも呼ばれる経口避妊薬のことで、正しく服用すれば100%近い避妊効果があります。
中でもホルモン量を低くした「低用量ピル」は、副作用の少ない安全な避妊法として世界中で使われています。
避妊以外にも、月経不順の治療や月経痛の軽減などにも使われるため、比較的に身近な薬として日本でも普及しつつあります。
一方で、ピルに関心や興味があっても、実際には「副作用が心配」、「使い方が分からない」、「相談するところが分からない」といった方も多いようです。
当院では、産婦人科専門医がピルの選択や服薬指導など、専門的なアドバイスを行っております。お気軽にご相談ください。

※2019年2月より、オンライン診療にて「月経コントロール外来」を始めました。当院に一度受診(再診)された方を対象に、利用が可能となりました。

避妊のメカニズム

ピルは、卵巣から分泌される2種類の女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)から作られています。
ピルを体に取り入れると、脳の下垂体というところが卵胞を成熟させるホルモンがすでに分泌されたと判断して、卵巣からのホルモン分泌を抑えるようにします。
そのため排卵しなくなり、妊娠しなくなるというのが避妊のメカニズムです。

ピルの効果・効用

ピルには、避妊効果以外にも女性特有の病気や月経のトラブルに対しても効果が期待できます。

避妊
月経困難症・月経前症候群(PMS)の改善
月経周期が規則正しくなる
月経周期の調整
過多月経・貧血の改善
子宮内膜症の予防・治療
ニキビ・肌荒れの改善
卵巣がん・子宮体がんの発症率の低下

ピルの副作用

以前はピルを服用することによる副作用が指摘されていました。
しかし現在は、副作用を軽減するために、避妊効果がある卵胞ホルモンの量を最小限まで少なくした「低用量ピル」が主流となっています。
そのため、重大な副作用は起こりにくくなっています。

主な副作用として、飲み始めには吐き気や頭痛、むくみ、不正出血などの症状が出現することがありますが、だいたい1~2サイクル以内におさまります。
服用する時間を就寝前に変えることでおさまることもあります。太ったりすることはありません。
ただ、重大な副作用として「血栓症」があり、これまでの習慣や病歴、身体の状態によっては服用できない場合もありますが、血圧が正常で喫煙していない方における発症率は極めてまれです。

以下の項目に該当する方は、基本的にピルを服用することができませんが、服用が可能かどうか、一度ご相談下さい。

喫煙(35歳以上で1日15本以上)
血栓性静脈炎、肝塞栓の既住
乳がん・子宮がんの疑い
脳血管・心血管系の異常
高血圧・血栓症・心筋梗塞の既往、その疑い
糖尿病・高脂血症
肝機能障害
妊婦(可能性のある方を含む)
授乳婦
最近手術をした、または手術予定がある
50歳以上の方

また、ピルを飲み続けたからといって、将来妊娠しにくくなるなどということはありません。
一般的にピルの服用をやめれば1〜3か月ほどで妊娠できる状態に戻ります。
ピルをきちんと服用することで、子宮内膜症の予防や治療にもなります。

ピルの処方手順

簡単な問診と血圧測定のみで処方が可能です。内診などの婦人科的な診察は行いませんのでご安心ください。
なお、血栓症リスクの評価や副作用の評価のために血液検査を行う場合がありますので、ご了承ください。

ピルの服用方法

ピルには、28錠タイプと21錠タイプがあります。
飲み忘れを防ぐために、最後にプラセボ(有効成分の入っていないもの)を含んだものが28錠タイプ、プラセボを服用するのではなく7日間休薬するのが21錠タイプで、本質的な違いはありません。
いずれも、月経の初日から飲み始め、毎日決まった時間に1錠ずつ服用します。
28錠タイプでは、1日1錠で服用を続けて、次の月経が終わっていなくても、そのまま次のシートへ移っていただきます。
21錠タイプでは、21錠目を飲み終わって2〜3日で月経様の出血があり、7日間の休薬期間を取った後に次のシートに移ります。

以上がピルの服用方法になりますが、基本は4週間が1サイクルになっており、薬を3週間続けて1週間休むというサイクルを繰り返すことで、毎月の排卵や妊娠を防ぎます。

<飲み忘れたら・・・>

翌日までに気づいたら
気づいた時に飲み忘れた錠剤をすぐに飲み、その日の錠剤の分もいつも通りの時間に飲んでください。 ピルの効果は保たれます。

2日以上続けて飲み忘れたら
状況によって対処の方法が変わります。 詳しくは医師にご相談ください。

緊急避妊(アフターピル)

「避妊しなかった」、「コンドームが破れた」「避妊をしたけれど不安」などの時に、望まない妊娠を避けるために役立つのが緊急避妊(アフターピル)です。
アフターピルには、LNG法(新)とヤッペ法(旧)の2種類があり、どちらの方法も、ピルを服用することによって排卵や受精卵の子宮への着床を抑え、たとえ性交後であっても妊娠を回避することができます。

LNG法は、旧来の方法に比べて吐き気などの副作用がほとんどなく、効果もより高い方法ですので、当院ではおすすめしております。
1回の服用で十分な避妊効果が得られ、性交後最大120時間(5日)まで服用することができます。

ただし、避妊効果を得るためには、基本的に性交後72時間以内での服用が望ましく、性交後の時間が短ければ短いほど、その成功率は高まりますので、できるだけ早い来院をおすすめいたします。
また、人工妊娠中絶のための薬ではありませんので、すでに妊娠されている方に使用することはできません。